出雲人のソウルフード・出雲そば
【 出雲そば 】
日本三大そばの一つである出雲そばの産地・島根には、多くのそば屋があります。出雲そばは、そば粉を作る際にそばの実を皮ごと挽くため、麺が色黒なのが特徴で、コシがあり香り高く、栄養価にも優れています。
大社にもたくさんの出雲そばのお店があり、特に神迎の道やお宮通り沿いには長く親しまれてきた老舗のそば屋があります。割子そばや釜揚げそばで食べるのが出雲流。歴史ある伝統の味を、是非ご賞味ください。
お祝いの時に揚げる大社の縁起もの
【 大社の祝凧 高橋 】
毎年旧暦10月は、全国から神々が出雲に集って来られるため、この地方では「神在月」と呼ばれています。また神々を大社の稲佐の浜でお迎えし、出雲大社へと向かう道を「神迎の道」と呼びます。
神迎の道沿いに、昔ながらの祝凧を製造販売しているお店があります。縁起のよい「鶴」「亀」の文字を大書した伝統的な祝凧で、元々は、出雲大社宮司の千家・北島の両家に伝えられてきた凧だそうです。
「鶴」と「亀」の文字は、出雲大社背後の鶴山(千家家)と亀山(北島家)に由来するのだとか。お店には、祝凧の他に大社の夏の風物である「じょうき」と「鯛車」も飾ってあり、キッチュな魅力がありました。
[住所] |
島根県出雲市大社町杵築東724 |
[問合せ] |
TEL:0853-53-1553 |
大黒様の俵にちなんだ懐かしい味
【 俵屋菓舗 大鳥居店 】
大社のおみやげといえばこれぞ出雲名物!の「俵まんじゅう」が定番。そうそう、正確には「俵まんぢう」って書くんですよね。
地元ではオオクニヌシノミコトは、「大国様=大黒様」として親しまれていて、大黒様が乗っている俵をかたどってできたのが、このまんじゅうです。ふわふわのカステラ地に米を表わす白あん入りで、年齢を問わずお口に合う本当に懐かしい味わい。俵せんべいも人気です!
白壁の蔵の中は美術館
【 手錢美術館 】
出雲大社から海に向かって神迎の道を行き、半ば過ぎるとやがて左手に、美しい白壁の大きな建物が見えてきます。
これが手錢美術館で、江戸時代から続く手錢家の寄贈の品々を基に、松平不昧公ゆかりの陶器・楽山焼や布志名焼、歴代小島 漆壺齋の漆器など、出雲地方の美術工芸品数百点が展示されています。
展示室は、江戸時代に建てられた米蔵と酒蔵を改装したもので、特に第二展示室として使われている元酒蔵は、高い天井に太い梁が走る実に見事な建物で、本当に息を飲むほど美しい空間です。これを釘1本使わずに建てるなんてすごい!と大変感銘を受けました。